【入り】
「春ですねえ。ど～こおかで春がうまれ～てる～……♪ 春にはいい感じの歌も多いですねえ。歌詞の中に出てきた貼るの鳥といえばヒバリです。ヒバリって歌手もいましたね……？ そうそう、もちろん美空ひばりさん。昭和の歌姫。病気をなさって早く亡くなってしまいましたね。５２歳だって。若いのにねえ～。さて、美空ひばりっていったらどんな歌がありますか……？」
【締め】
「いろいろと当時の歌を思い出すだけでも勇気づけられますね。悲しい歌もあるし、楽しい歌もあります。歌に励まされて人間は生きてきたんですね～。また、いい歌、かけましょう！」
【展開の例】
美空ひばりさんの歌といえば？ →「リンゴ追分」
そうそう！
1952年だから戦争が終わって７年後。
君の名はがはじまった年じゃないですか？
そうでしょ？
忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ・・・これですね。
ええと、リンゴ追分。
追分？
追分ってなんですか・・・？
→まあ、昔の街道筋の分かれ目のことですかね。新宿追分なんて地名も残ってますね。それから派生した民謡の一種ってことでしょう。
この「リンゴ追分」はどこを舞台にした歌ですか？
→「青森県弘前市」
弘前市のリンゴの出荷量は全国の何％くらいだと思います？
→「20％」 すごいですねえ！
青森県ではなくて弘前だけでそれだけですよ。
弘前といえば、弘前城、岩木山、りんごにさくらに寺山修司。
太宰治は津軽ですもんね。
わた～しゃ～、みなしご～、街道暮らし～♪といえば？ →「越後獅子の唄」
越後獅子？
越後獅子ってなんですか？ まず越後って？
→「いまの新潟」
つまり、新潟の郷土芸能である「角兵衛獅子」で踊る日本舞踊とか楽曲のこと。
角兵衛獅子ってつまり、こどもが踊る獅子舞ですね。
まあ、なんていうんでしょう。
街道で見せ物のようなことをしてお金をもらっていたような、
そのようなことですか・・・？
なるほどねえ、そんな時代があったんですね。 「笛にうかれて逆立ちすれば山が見えますふるさとの・・・」
この歌詞なんて、泣けてきますね。
他にもありますね。悲しい歌。 →「悲しい酒」 そうそう！
ひばりちゃんが歌いながら泣いちゃう曲ね。リハーサルの時から泣くっていうんですから、まあ、迫力がありますよ、この曲は。
髪の乱れに手をやるのは？ →「みだれ髪」
塩屋の岬ね。
福島の塩屋岬
島の娘はなじょして泣いた、といえば？ →「ひばりの佐渡情話」ですね。
もともと浪曲に佐渡情話ってあるんですね。
ご存知ですか？ →こんな話。。。 むかしむかしのその昔。
佐渡の国に漁師の娘でお弁という娘がいたそうな・・・。
お弁は佐渡からちょうど向かいの越後の国の柏崎から来た船大工の藤吉と恋に落ちた。
……あら、情話っていうくらいですから、色っぽい話。
さて、藤吉が仕事で佐渡に寄るたびにふたりは会っていた。
しかしあるとき、佐渡での仕事が終わり藤吉は佐渡へ来なくなってしまった。
……あら、お弁ちゃんが捨てられた？
お弁は考えた末、夜に漁で使うタライ舟に乗って柏崎まで通うことにした。
……まあ、お弁ちゃん。情熱的ですね！
藤吉も最初は喜んだが、毎晩タライ舟に乗って自分の所へ来るお弁をだんだん恐ろしく感じてきた。
おまけに藤吉は妻子がいた。
……いやだ！お弁とは不倫だったってことですね。
これ以上は来て欲しくないと思った藤吉は考えた挙げ句、
お弁がタライ舟に乗って柏崎に向かう時間を狙って、
お弁が目印にしている柏崎の岬にある常夜灯（灯台）を消してしまった。
目印を失ったお弁はそれから海を漂いとうとう波にのまれた。
それから朝になってお弁の亡骸が柏崎の浜に打ち上げられた。
お弁を死なせてしまった藤吉は深く後悔して、
藤吉も後を追って海に身を投げて命を絶ったという……。 情熱的な恋とは言っても許されない恋の結末は悲しいものですね。。。 ◯◯さん！
若い頃にタライに乗って好きな男のところに行ったことはありませんでしたか？？
その男に殺されかけたことはないですか？ ……ハイ、なければよろしい。
私たちは明るいひばりちゃんの歌を聴きましょう。。。 →「東京キッド」 →「港町十三番地」 →「真っ赤な太陽」 →「人生一路」 →「川の流れのように」
【派生する問題】
ひばりって漢字で書くとどんな字だか知ってますか？
→「雲雀」
雲に雀でひばりです。では、アサの雀と書いてなんと読みますか？ →「麻雀（マージャン）」
当時は絶大な人気を誇った美空ひばりさん。 三人娘として有名でしたが、他のふたりは？ →「江利チエミと雪村いづみ」 そうそう。 雪村いずみ。背の高い人。
江利チエミって言ったら、誰の奥さん？ →高倉健 でも、なんだか腹違いのお姉さんかなんかが借金つくって自分から健さんとは別れたってね。その後、家が全焼して、病気になって若くして亡くなってしまったって。。
有名な曲で「テネシーワルツ」ってのもありました。 ムードたっぷり、感じのいい曲がその時代にはたくさんありました。 そして、時代時代を彩る歌手のみなさんも懸命に歌を歌って、その時代を生きる人々を勇気づけたんですねえ。。。
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