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2025.2.6(木)更新
●川崎・有料ホーム
【これは重要!】
レクは楽しい時間づくりではない。
ひさーしぶりに、明るいうちに帰宅しました。
少しずつ日が長くなりますねー。
本日は川崎の元住吉にある有料ホームに訪問しました。


日が長くなるのも当たり前、立春も過ぎましたしね。

訪問先に着くなり、ホームの駐車場で名簿を開き、全員の名前を呼びながら、顔を浮かべます。
ああ、この人と会えるなあ!
ああ、こんな話をしたいなあ!
ああ、こんな気持ちになるかなあ!

そんな心の準備をしておくことがとても大事。
なぜならレクレーションは「人間関係を表現すること」ですから。

それが最も大事だと思うし、訪問する目的そのものだと思います。
笑わせること、とか、盛り上がること、とか、そんなことは二の次。

あなたは立派な社会人。
あなたは高齢者という服を着ているだけ。
あなたは大切で価値があって素晴らしい。
それはすべて当たり前のこと!

そう思っていることを伝えること。
感じ取ってもらうこと。
そして、自分は社会人だと意識をしてもらうこと。
それが元気になり、活力になり、人間らしさになります。もう一度つくるから、リクレイエイション、でしょ。元気、活力、人間らしさ、人生の楽しさ、人生の豊から、作り出すものはそういったことだと考えています。



でも、15年もこの訪問をやっていると、段々と新鮮さとか薄れるし、目的も忘れがちになります。
ついつい、行くこと、話すこと、笑わせること、みたいな簡単で結果がわかりやすいことに意識が向きがちなんです。
でも、訪問することだけが目的になると、なんだか市役所に住民票取りに来た時とあんまり変わらないムードになってしまって、なんだか業務っぽくなっちゃいます。
内容に目を向けちゃダメ。
相手の心に目を向けないと。

だからこそ、内容同様に大切なのは、「会った瞬間の表情」です。
もちろんレクの内容も確かに大事なんですよ。
でもね、その日に会った最初の瞬間って本当に大事ですよ。
そこで、業務的に扱われるのか、友人として扱われるのか。
相手の心が決まる瞬間です。


だって、付き合い始めた恋人同士なら、……ああ、自分と会っていない間、ずっと思っていてくれたのね、って感じますもんね。
顔を見て、直感でわかる。
逆に、そうでない時も何となく伝わるものですよね。どうでも良くなってきた相手なら、会ってない時は1ミリも思い出さないし、もうすでに嫌な相手ならずっと文句が頭をよぎってる。その会っていない時間のその物語って、会った瞬間に顔に出るんです。

だからこそ、再会の瞬間に、「あ!こんにちは!◯◯さん!元気でしたか〜?!」とテンション高めに声をかける。
名前も顔を思い出しておいて、こないだした話や体調とかも思い出しておく。
訪問した日の寝る前に、今日会った人や話した内容、表情を思い出しておいて、「今頃、ゆっくり休めたかなあ」なんて考えておく。
そうやって一人ひとりと毎回再会して、そして握手、あいさつを交わし、笑顔も交換する。
その上で、しっかり準備した時間をつくるわけです。


レクは楽しい時間だからではない。
レクは社会人戻しの時間です。
と、私は思ってます。



そういったことをテクニカルにやってもいいし、心から自然にやってもいい。
要は、その目的とか、相手の困りごとをきちんと理解して、いつも意識していればいい。
それが社会療法とか、人間関係療法とか、コミュニケーション療法とか、そういったものですね。









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