おはようございます。
盛りだくさんの勤労感謝の日です。
でも、先週からの天気予報は変わらず。
未明から雨ですね。

私にとっては、半年ぶりに6時半のラジオ体操のない水曜の朝でした。
玉蔵院さんもお休み。
なかよし広場もお休み。
逗葉新道の美化かつどうも今日はお休みです。
ここのところ準備のしっぱなしだったので、助けの雨になりました。


８時半。
長柄会館到着。
御霊神社では七五三をやってます。
今日の午後、ピアノを弾くかもしれないので、会館に誰かが来る前にちょこっと練習しておきます。

・ショパンのノクターン。
・ショパンの雨だれ。
・ショパンの別れのワルツ。
・ショパンの別れの曲。
・マグダウェルの森のスケッチ。
・サティのジムノペティ。
・サティのジュテュヴ。
・スコットジョプリンのエンターテイナー。
・エルネストナザレーのブレジェイロ。

おだやかな曲は、時間をしっとりと整えるために。
ゆったりとした曲は、心をのびのびとリラックスさせるために。
賑やかな曲は、気持ちがにっこり笑うために。
テンポが早くてリズムを打つ曲は、空間を温めるために。

だいぶ役に立つ曲が身についてきたけど、ほんの少しだけでも実践できるかな。
私は演奏家ではなくて、頭から最後まで完璧な演奏はできないけど、
演奏をいいところだけをサンプリングしながら、
場の空気をつくることか、そんな目的意識を持つことはできるかもしれません。

このコロナ期の前あたりからピアノを場作りに導入してきて、
こつこつと「ピアノの音色を使った空間作り、ピアノを介した場づくり、地域での人間関係づくり」を重ねてきましたが、
今日はきっとその中間報告みたいな１日になるかな。

ショパンさんはじめ、偉大なコンポーザーにも感謝しながら１日を味わおう。。。



やがて、今朝の一番乗りもはーさんです。
……あ、里芋のお礼言うの忘れてた！
（てか、まだいただいてないや）

さて、雨の中、足元もなかなかおぼつかないはーさんが傘して来てくれると、私もどうにかしてあげたくなってしまいます。
ここはまだピアノじゃないな。
まずは暖かな部屋だ。
……さあさあ、はーさん、中に入って。いっしょに椅子でも出しましょう。


今日はさすがに人が少ないかな。
雨だしな。

そう思っていると、中山さんがきて、みやさんとさっちゃんとみどり先生、
そえさんも、きてくれてだんだん賑やかになりました。

今日は呼吸会のショートバージョンです。
トレインのワークで腎臓さがしから始めましょう！
肺はどこですか？鎖骨からあばら骨いっぱい。前も後ろも肺ですよ。その真ん中にちょっと左寄りに心臓です。

そんなワーク中に、がらがらがらーと引き戸を開けて顔だけひょっこり見せてくれたのが、ててんさんでした。
不思議な名前のそのやさしそうな男性は、あちらこちらのストリートピアノを弾いて動画に撮っている方です。
「弾いてもいいですか、あ、でも何かやってるかな」
遠慮がちな人に悪い人はいません。
「どうぞ、どうぞ、ワークしてますけど、これにあうような素敵なピアノを。。。」





これはNHKの体操番組ですか？
というくらいワークの内容とぴったりあったピアノをしばらく弾いてくださいました。

音楽ってすごいですね。
中山さんの素敵なワークがさらにパワーアップするんです。
パワーじゃないな。
センサーが強化するんです。
人が今ここで奏でる生音の力ってのもあるでしょうね。

気持ちが高揚して、感謝の気持ちや感動がゆっくりとわきあがってきて、聞こえない言葉が聞こえてきます。
ワークしている自分の手のひらが喜んでいます。
ワークしている自分の足の骨が笑っています。
ワークして自分の身体中の臓器が踊り始めます。
そして、自分の身体中から声が聞こえてきて、「調子はどうだい？今日の元気そうだね！」と私を励ましてきます。
そして、身体中の部位に「骨よ、筋肉よ、肺よ、心臓よ、50年もそこそこ健康にがんばって動いてくれてありがとう」って気持ちになります。

体がぴたりとリズムにあって、こころがバッチリ響きにあったんでしょうね。
音楽の感動が自分の体の声をことばとして浮かび上がらせて、そして会話につながりました。
雨の響きも細胞の奥の方に響いてくれていたのかもしれません。

最後にはお茶にまでお付き合いいただいて、みなさんとちょっとおしゃべりもして、本当にラッキーな贅沢回になりました。
みやさんが最後に「せっかくだからもう少しピアノ聴きたいわね」って言った時、
「よしわかりました」って自分で弾きそうになったんですが、僕じゃないか、とすぐに気がついて、ててんさんにアンコール。

そして聴かせてくださった、ショパンのノクターン。
それもまた、ててんさんバージョンのさわやかなノクターン。


パーフェクトな午前中でした。
雨が降って来られなかった人が何人かいたことや、
トイレの水が流れっぱなしで気になったことや、
御霊神社の七五三の衣装が雨に濡れてかわいそうなことなど、
気になったりかわいそうなこともあったけど、
でも感謝感謝の長柄会館でした。

中山さんと長柄のみなさんがつくる空気は何物にも変えがたいですねー。





そして、さあ、午後だ。
決戦だ。


早めに木の下会館に到着して、アップライトでピアノのおさらいをちゃちゃっと。
記名と消毒。
アンケート。
提灯。
ぶたちゃん。
ポスター。
椅子。
テーブル。
ホワイトボード。
訪問としょかん。
カレーの支度。


ひとつ一つに意味があって、
ひとつ一つに誰かの心を大切にしたい気持ちをこめて、
ひとつ一つに誰かの１日をちょっぴりよくする可能性があることを信じて、
準備をするんだ。

せっせと、遊びながら準備していると、岡ちゃんが誰よりも早く降臨。
やがて、中山さん、ゆきさん、みどさん、たーさんも降臨。
木の下会館に神々がやってきました。


ここだけの話ですが、そもそも今日のこの回は、いつものまちピアノとそれほど変わりない気持ちで企画しました。
ポスターすらつくるつもりもなかったくらい。
いつものまちピアノ。
いつもの葉山倶楽部。
いつものラジオ体操の一色と木の下。
いつのも場所でいつも関わってくれたみなさんが集まるための忘年会みたいな気持ちだったんです。
じゃあ、せっかく休みだし会館も借りよう。
じゃあ、汗大楼さんにもお詫びができるから、落語会もしよう。
じゃあ、せっかくなら地域の人にも知らせるか、そんな感じ。
そこにカンピニオンさんも加わってくださることになって、だったらポスターもつくらなきゃ、とかそんな流れ。

それが具体的に細かく決まったり、整理できたのが直前だったので、地域へのお知らせが少なくって地域のみなさんには申し訳なかったですが、それでも雨にも関わらずはじめて参加してくださった方がいてくださったりして、結果的にちょうど良かったんですね。
コロナもあったし、手伝ってくださった方々に働かせすぎなくて済んだし。

考えてみるとほんとに雨のおかげ。

いやいや、でも実際には、凸凹なことばっかりだし、思った通りにいかないことの方が多いんですよ。
ピアノだってもっとたくさん弾いてもらおうと思ったけど、そうじゃなかったし。
地域の人だってもっと来てもらおうと思ったけど、そうじゃなかったし。
いつも来てくれる人や、今日来るのを楽しみにしている人は、雨で来られなかったし。
ショパンクイズももっと考えていたのに、２、３問しか出せなかったし。
カレーだって、もっと配りたかったのにあげられなかったし。
最後までずっといて欲しいなあって思った人も途中で帰っちゃったし。

でも、思った通りにいかないのは、思った通りだから。
それにも増して、思いもよらないいいことがたくさん起きてくれて良かったですね。



14時台はピアノ弾いたり、ショパンクイズしたり。
パイやハントさんの説明をしてみたり。
カンピニオンさんの素晴らしい演奏もあったり。
かたや、スクラブルやってる人もいたり。
途中で来る人も、途中で帰る人もいたり。
15時台に中山さんにトレインとゴルフボールゴロゴロをやってもらったり、やがて勘太郎さんの落語「ラーメン屋」があって、最後にはカンピニオンさんにクリスマスのピアノの楽譜本を渡してアンコールも弾いていただいて。。。。


ひとと人。
ひとと言葉。
ひとと時間と空間。
私は今日、ほんの少しだけでも、タイヤーとしていろんなことをつなぐことができたでしょうか。

今回は覚悟を決めて、老人ホームでやるみたいに、ずっと前でしゃべり続けたり、声をかけ続けたり、いろいろと交流をつくることをイメージしていたので、ずっと状況判断しながら、場作りに集中できました。
それもこれも場づくりを支えてくださるみなさんがいらっしゃったからですし、場を与えてくれた地域や福祉の方がいたから。
あたりまえのことではありません。

でも、前でおしゃべりしながら、あつまったみなさんの楽しんでいる表情や心が動いている姿をみると私も本当にうれしくて、幸せで、鏡に映してその様子をみなさんにみせてあげてくらいでした。


伝える力がまだまだ未熟だな。
もっともっと上手になりたいな。
場所や機会や何かをつくって与えるだけじゃなくて、誰かの心の中にきちんと言葉が生まれることをもっとできるようになりたいな。
そんな気持ちも100あります。
でも、それにも増して、それが少しだけ実現できたかもしれない感謝をたくさんしています。

私、みなさん、葉山という地域。
この数年の過去と、これから数年の未来をつなぐ、いい１日になりました。


















よし、ドイツ戦、応援するぞ。
テレビの前に正座して、いまにも眠そうな1045とカタールW杯の初戦を観戦したいと思います。





追記
●今日、やろうと思っていて、やれなくて残念だったこと
・最後にみんなの名前と紹介をして拍手をしあうこと
・前日のポスティングが100世帯しかできなかったこと
・

●今回やってよかったこと
・カンピニオンさんに参加していただいたこと
・カンピニオンさんにCD販売してもらったこと
・STYLEさんにおまけをつけてもらったこと
・スクラブルも用意したこと
・提灯は写真のために効果的だった
・チラシをつーさんの家に持っていけたこと
・訪問としょかんの案内