毎日少しずつピアノの練習をしています。
音楽は交流の源になります。
自由に弾ける楽器があればきっと福祉活動に浅く深く役に立ちます。
もっともっもうまく、またっともっと自由に弾きこなして、少しでも交流の場にセロトニンとオキトシンがたくさん分泌されることを祈りつつ、練習しています。
でも、ピアノを自由に弾きこなすには本当にどうすれば良いのか。
ある人は「鍛錬あるのみ」と言っていました。
でも、鍛錬だけあってもなかなか上達しません。
ある人は、「練習の仕方が悪い」と言いました。
本当にその通りです。鍛錬だけでは乗り越えられない壁もたくさんあります。そもそも練習の仕方を探すことがピアノの鍛錬のような気もします。
自分がミスするパターンを探して修正する方法をみつけること、上手な人に相談したり、本やネットで方法を研究すること。
そうすることで半年間上手くできなかったことが急に流暢に弾けるようになったりします。
その流暢さの獲得は、その曲だけではなくて、また別の曲などにも役に立っていきます。
一音一音、指と耳に馴染ませる。
これが鍛錬。
それが基本には変わりません。
指の移動が多かったり、見慣れない和音や、動かしにくい指の進行があると、さらにじっくりとした練習が必要です。
まずは片手練習。
まずはゆっくり指の形を印象だけたり、形に名前をつけながら動きを覚えます。
少しずつ早くしたり、コード進行を意識しながら練習します。
まずは片手で粒が揃うようにじっくりします。
うまくいかない場合は指番号をしっかり固定します。
さらに反対の手もじっくり粒が揃うまで鍛錬します。
両手を合わせるときもなかなか合わないならば、最初の一音を10回叩いて、次の一音を加えて10回叩いて、さらにもう一音進めて10回叩きます。10回で音が揃わないときは何度でも叩いたりしないで、一歩下がります。叩がないで叩く鍵盤の位置だけを頭で意識します。指を動かすイメージだけして、頭の中だけで鳴らします。それを事前に練習しておくと、指がイメージ通りに動いてくれます。
漠然と弾けるようにならずに、なるべくクリアに理解して、リズム、メロディ、運指、を耳と目と頭と指にしっかりと馴染ませます。
さらにひとつ前の小節からも練習します。
この練習もなるべく早い段階からやっておきます。
このように、難しい箇所ほどきちんと分解して理解しながらじっくりやる方が、記憶や感覚が残りやすいようです。ただ数をこなすだけだといつまでも浅い演奏になって安定しません。
そして、理解すればするほどたとえ記憶が薄れることはあっても素地は残ります。
なのでなるべく間違った叩き方は指や耳に残さないこと。ゆっくりでもいいし、片手でもいいし、頭の中だけで指を動かさでもいいので、間違った音を鳴らさないことが、私の場合、少しでも早く、そして正しく、さらには間違いを起こす頻度も少なく、ピアノを習得する近道のような気がしています。
鍛錬していればいつかきっと役に立ちます。
この指のパターンを何度もすればピアノがもっと自由になる。
難しいところほど進歩になる。
将来誰かのために自由にピアノを弾けるようになる。
そのときは弾くことも意識しなくて、ケラケラ笑いながら、おしゃべりしながら、BGMみたいに鼻歌みたいにピアノを扱えるようになる。
そのモチベーションを忘れることなく、目的意識をしっかり持って鍛錬し続けたいと思います。