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1日7人の人の顔を見よう。
社会療法レクレーション「来てくれる教室」・ 一般社団法人「声をかける」代表理事 富永幸二郎のホームページ
富永のおと
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2022.7.21(木)更新
ナラティブ
心理学とか、高齢者ケアの勉強をしていると「ナラティブ」という言葉が出てきます。
目の前の出来事や人生そのものを「物語」としてとらえることで、心を整理したり、満足や感謝に導くという考え方です。

でもそれだけではうまくいかないことが多いんです。
しっかりこないというか、物語にすることで落ち込みが大きくなる人がいるんです。話した後、もやもや〜っで終わってしまうんです。なんでだろうなあってずっと思っていたんですけど、言われてみればうまくいかなくて当たり前なんです。
なぜなら、もやもや〜になる人の今日はあめりいい状態ではないから。

人生って常に今日が答えなんですよね。
ナラティブを考える時、絶対に必要な要素は「今日、私は幸せだな」っていう答えのはずなんです。
それがないとどう物語化してもその物語は、あまりうまくいっていない今日のための物語になってしまって、バッドエンドになってしまう。

過去のある日を基準にしたり、
他人の人生を基準にしたり、
親に言われた価値観を基準にしたり、
そんなことをするから、ナラティブが不成功になる。

まずは、絶対的に今日の自分は幸せなんです。
こんなに恵まれてて、ラッキーで、紆余曲折あったけど今日こうやってニコニコできていて、いい方向に迎えるチャンスももらえている。そんな幸運な自分はどうして幸運なのか?の逆算というか、後付けの理解が、ナラティブじゃないと意味ないんですよね。


わたしは高校を卒業してから、一本道で生きてきた感じがずっとしています。
……いや、お前はいろんな仕事をしただろう?!
……いや、お前はフラフラと考え方を変えただろう?!
そう言う人もいましたし、いやそうじゃないと言い返して納得させられないこともたくさんありました。
でもそんなこともすべて含めて、すべての経験がたどり着かせてくれたのが今日だし、今日の幸福な気分です。
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