ある人に、活動の協力についてお願いできるか相談した。
こんな問題点があるからその解決のための活動だと伝えた。
すると彼はこう答えてくれた。
「私のまわりにはそんな問題を抱えている人はひとりもいない。別のところに行ったほうがいいよ」
と。
彼には悪意もないし、私への蔑みもない。
否定したわけでも、共感していないわけでもない。
ただ、現実的で合理的なことを言ったのだ。
ただ、彼には目の前に私がどうして現れたのか、自分ごととして置き換える想像力がほんの少し少なかったかもしれない。
隣の建物でも同じように問いかけた。
協力はする。
……でも、よくわからない。
という顔を残していた。
世界が狭い。
そんな人には、そういう人が世の中にもちろんいることを気付けなくなる。
私は誰もが共感するといつの間にかに信じ込んでいた。
想像力が足りないのは私だ。
彼らも想像力が足りなかったが、それは彼らの問題であって、それを私は想像して解決するための言葉をかけるべきだったように思う。
こういう体験はありがたい経験だ。
すれ違いがとても悔しい。
想像力が及ばなかったことが情けない。
でも、だから次がんばれる。
次は彼らのことを想像できるはずだ。