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こころを励ましてくれる身の回りの樹木に、日々の愛情を。
社会療法レクレーション「来てくれる教室」・ 一般社団法人「声をかける」代表理事 富永幸二郎のホームページ
富永のおと
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2022.3.24(木)更新
アソシエーションではない場所
オーガニックな集まりの場所
子どもの頃を思い出す。
集まりが苦手だった。
学校も嫌いじゃないけど、難しかった。
できることならば高校も行きたくはなかった。
だから、そうしたいと思う子どもの気持ちはどこかわかる。でも、実際にはそうできなかった自分と置き換えると、そうできてしまっているいまの子供たちのissueや苦しみはたぶんわからない。

大人になってからも思い出す。
これを言うとみんなに首を傾げられたり、笑われたりするのだけれど、集まりとか、団体が苦手で。
自分が高齢になった時も、たぶんこんな集まりには近づかないような気がする。
だからこそ、私の場づくりはそんな人でも利用しやすいようにしなくちゃいけないし、そんな人のための場所作りをしたいと思う。
その優先順位は高いし、明確なミッションだし、活動開始と継続のモチベーションでもある。

だからこそ、自然で、枠組みが少しぼんやりしていて、アソシエートされていない場所を目指す。
でも、大学で臨床心理学を学んでいちばん心に響いたことのひとつは「枠の設定」ということ。
臨床心理の世界でなくても「枠」は大事だし、「枠」があることで助けになる。わかりやすく、利用しやすく、信用を得ることができる。
でも、その「枠」が苦手だった。
「枠」作りされた空間が苦手だった。
「枠」を信じている人たちが怖かった。

私は「枠」を作った人でも、「枠」の中の人でもなく、ただの自然な存在、として、「大きな社会全体にいるただの人」として、その存在が必要な人や、その存在が何かのきっかけになるような人にとって存在したい。
何かをしたいわけじゃない。
存在したい。
場所をつくりたい。

それが私には愛しかったからだと思う。


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